Problem
従来の自動変換は、図面上のインクをすべて「線」として写します。開けはするが編集できない——文字は数百本の短い線に砕け、寸法はただの線と数字の群れになる。結局、人が原図と突き合わせて作り直すことになります。
How It Works
CAD出力のPDF、スキャン図面、青焼き、手書きスケッチ——性質の違う図面に、同じ変換をかけても上手くいきません。CADROHはアップロード時に図面の性質を自動判別し、その図面に合った方式を選びます。1972年の手書き青焼きから現場のフリーハンドまで、実図面で検証済みです。
構造の線は線として、文字はテキストとして、ハッチングは塗りとして。そして寸法は、図面に引かれている寸法線・寸法値・全体寸法の関係ごと復元します。納品されるDXFは「絵」ではなく、そのまま編集を始められる図面です。日本語も文字化けしません。
寸法の並びを足し合わせれば、図面に書かれた総寸法と一致するはず。CADROHはこの照合を全寸法列に自動で行い、図面自身の算術が裏付けた寸法だけを「確定」として納品します。外部の正解データも人手の突き合わせも不要——検算の相手は図面そのものです。
Quality Principle
変換で最も高くつくのは、それらしい顔で混ざった誤りです。品質基準は「正解率」ではありません。CADROHは検算で確かめきれなかった内容を捨ても隠しもせず、赤い「要確認」印を付けて納品します。
Evidence
CADROHの品質は「変換してみたら上手くいった」という類のものではありません。検証そのものを製品の一部として設計し、あらゆる変換結果が複数の独立した方法で確かめられてから納品されます。
図面を知る実務者が、方式を伏せた状態で判定。確定として納品した寸法は、これまでの盲検で要修正ゼロを維持しています。
納品する図面のすべての寸法列を、図面自身に書かれた総寸法と自動照合。検算を通らない数値は「確定」として出しません。
読み取りの誤り方を再現するシミュレーションを数万ケース規模で実施し、誤りが無印で通る確率を設計段階で潰し込み。
蓄積しているのは検証の手法と記録——お客様の図面ではありません。改善はこの自社資産の上で進みます。
※ 検証はCAD出力・スキャン・青焼き・手書きスケッチの実図面で実施。手法と結果はすべて記録から再現できます。
Data Handling
図面は設計そのものであり、外に出したくないもの——私たちはそう考えてCADROHを設計しています。品質改善のために蓄積しているのは自社の検証手法とその記録であって、お預かりした図面ではありません。
アップロードされた図面は、お客様のDXFを作るためだけに処理されます。それ以外の目的には使用しません。
お客様の図面を、AIモデルの学習・改善の素材として利用することはありません。変換品質の改善は、お客様のデータではなく、自社の検証の積み重ねで行います。
CADROHが資産として蓄積しているのは、検証の手順・うまくいった方法・いかなかった方法の記録です。図面のデータベースを作ることが目的ではありません。
Comparison
| 単純トレース型の変換 | CADROH | |
|---|---|---|
| 出てくるもの | 線の集まり(絵) | 編集できるCADデータ |
| 文字 | 線に砕ける/文字化け | 和文テキストとして納品 |
| 寸法 | 線と数字がバラバラ | 寸法線として復元+図面自身で検算 |
| 誤りの扱い | 黙って混ざる | 検算済み/要確認を明示 |
| 手書き・古い図面 | 苦手 | 図面に合わせて方式を自動選択 |
| 変換後の確認作業 | 結局、全図面を見直す | 赤い印の箇所だけ |